NAIKI office 日本医学ジャーナリスト協会紹介

日本医学ジャーナリスト協会紹介

NAIKI ISOSIは、日本医学ジャーナリスト協会の正会員です。


■会長挨拶■   会長 水巻 中正

超高齢社会を迎え、健康、医療問題について国民の関心は高まる一方です。新聞やテレビでは情報があふれ、
IT(情報技術)革命の目覚ましい進展で、インターネットによって情報がたやすく入手できるようになりました。
その結果、十分な事実確認、人権への配慮がないまま発信されることもあり、メディア、私たち医学(医療)ジャーナリストの
視点、質が問われています。

日本医学ジャーナリスト協会にはこうした時代背景、歴史的事実を認識し、いろいろな職種の人が参加しています。
新聞、テレビの記者、関係者だけでなく雑誌編集者、企業の広報担当者、大学、研究所の教職員、医師、看護師、
薬剤師、社会福祉士ら実に多様です。日々の出来事や事実の伝達、物事の解説、評論、広報を通じて、国民や患者の要望、
ニーズに貢献し、公共的、文化的使命を果たしたい、という志の人が多いことです。会員同士、さらに患者やジャーナリスト志願者
との交流、シンポジウムや例会での意見交換、議論によって研鑚を積み重ねています。その意味では、国民、社会との
架け橋を志す部際的なジャーナリスト集団といえます。

協会には企画・発信委員会、検証委員会、協会賞審査委員会など8つの委員会があります。発信力、検証力、人材力の3つの
強化を目標に全会員参加型の協会運営を目指しています。多くの方の参加を心から願っています。

■水巻 中正(みずまき・ちゅうせい)■
1941年生まれ。兵庫県出身。1966年、同志社大学経済学部卒業後、読売新聞東京本社編集局に入局。
社会部、解説部を経て編集局参与・部長、社会保障部長を歴任。社会部時代に「どうする日本の医療」の
キャンペーンで新聞協会賞(企画部門)を受賞。2001年10月に国際医療福祉大学教授、 経営管理学科長、
大学院医療福祉経営専攻主任等を経て、現在、同大学院教授。
著書に『厚生省研究』(行研)、『崩壊する薬天国』(風涛社)、『ドキュメント日本医師会―崩落する聖域』
(中央公論新社)など。

■日本医学ジャーナリスト協会の概要
■事業内容
■2018-2019年度 役員体制および委員会組織
■幹事名簿

■日本医学ジャーナリスト協会の概要

現在、日本医学ジャーナリスト協会の会員数は約280人および22社が法人として参加しています。参加している人々は、新聞、雑誌、放送などの医学ジャーナリズムの記者、フリーライターだけでなく、編集者、評論家、作家、医師、看護師などのメディカル、コメディカルをはじめ製薬会社社員や広報会社を含め、医学、医療に関心を持つ人々と多彩です。

当協会は、1987年、医学・医療・福祉分野での報道に関心を持つジャーナリスト有志が集まって発足しました。会の発展に伴い、1990年に「医学ジャーナリズム研究会」に、1994年に「医学ジャーナリスト協会」と名称を変更し、2003年の総会で「日本医学ジャーナリスト協会」とし、2006年にNPO法人となりました。当協会の目的は、日本における医学・医療の横のつながりを大切にしながら情報を交換し、医療に関する報道の質を向上させることです。

そのために、ニュースレター「Medical Journalist」の発行、各分野の専門家をお呼びして講演いただく月例研究会、年2回程度の医療施設への見学会、出版等といった事業を展開しています。また機関誌を支えるために、会員を軸にメールによる「同報メール」を発信しています。

当協会は、研究会時代の『科学は正しく伝えられているか』(ウォーレン・バーケット著、紀伊國屋書店刊)を皮切りに、2000年に米国科学アカデミーによる『To Err is Human(邦題・人は誰でも間違える)』、2002年に同じく『A New Health System for the 21st century(邦題・医療の質)』(いずれも日本評論社刊)などの翻訳出版事業を行ってきました。また、2003年、『患者の権利宣言と医療職の倫理綱領集』(協会編、興仁舎刊)、2004年『あなたのためのがん用語事典』(協会著・編、国立がんセンター監修、文藝春秋刊)なども刊行しています。2000年には『人は誰でも間違える』出版および協会10周年を記念し、シンポジウム「人は誰でも間違える」を開催、また2004年には同じく『あなたのためのがん用語事典』出版を記念してシンポジウム「セカンド・オピニオン」を開催しました。

2006年には、監訳をした米国科学アカデミーの『Keeping Patients Safe(邦題・患者の安全を守る~医療・看護の労働環境の変革)』(日本評論社刊)の刊行を記念し、シンポジウム「患者の安全と看護のいま~医療の現場から~」を開催しました。2007年には、6月に公開シンポジウム「医療訴訟は医療ミス削減に寄与するのか」を開催、10月から「医療ジャーナリスト基礎講座」を開講しました。

また2008年には米国科学アカデミーの『医薬品の安全確保システム-薬事規制改革への提言』(原題:The Future of Drug Safety – Promoting and Protecting the Health of the Public)を1月末に刊行、これを機会に2月に「医薬品・医療機器の規制システムに求められる革新」をテーマに公開シンポジウムを開催しました。

2009年、2010年には連続したシンポジウム「医学ジャーナリストを問う」を開催、東日本大震災に関しては「大地震でジャーナリスト、医療者はどう動いたか―被災地からのレポート」、「地域医療の復興―ジャーナリストと医療者の役割を考える」の2つの緊急シンポジウムを開催。さらに2012年には「今なぜ、医学部新設か?」「医療事故報道を検証する」を開催して、医学ジャーナリストの役割を追求しています。

2012年には、協会創立25周年を記念し、日本に質の高い医学・医療ジャーナリズムが日本に根付くことを願って、「日本医学ジャーナリスト協会賞」を創設。以降、毎年、優れた作品を表彰するとともに、受賞者とのシンポジウムを開催しています。また、これまで8期にわたり医療ジャーナリスト基礎講座を開催し、医療ジャーナリズムに興味を持つ若手の人材育成に努めています。

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■事業内容

1会報および図書の編集・発行
2.講演会、研究会などの開催(月例会、シンポジウムなど)
3.取材機会の確保と拡大
4.出版物の翻訳、編集、独自の著作物
5.関連諸団体との情報交換ならびに協力
6.医学ジャーナリズムの進展のための奨励、業績の表彰
7. 調査、研究、見学および視察
8. ニュースレター『Medical Journalist』、『同報メール』の発行
9. その他、本会の目的達成に必要な事業